2012年09月22日

        

平成23年度「国語に関する世論調査」

category - つぶやき
2012/ 09/ 22
                 
昨日朝起きて、TVを付けると、NEWSで、『「彼はいつもにやけている。」の「にやける」の意味は?』とか『「本心でない上辺だけの巧みな言葉」は?』とか国語の問題をやっていた!

「にやける」の意味を「笑いを浮かべている」と回答した人が全体の76.5%だったと。

「にやける」の意味は正しくは「なよなよとしている」だそうだ!

私も正直言って、解りませんでした!

正解した人は全体の14.7%!ご立派!!

「本心でない上辺だけの巧みな言葉」を「口先三寸」と回答した人が56.7%!

これは、私は知っている!エヘンッ!

正解は「舌先三寸」!

こちらが出来た人は全体の23.3%!おめでとう!!

日本語、国語は難しい!

こんな国語の問題が、NEWSになったのは、9月20日に文化庁が、『平成23年度「国語に関する世論調査」の結果の概要』をプレス発表したからだ!

「国語に関する世論調査」とは、文化庁が平成7年から「日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査し,国語施策の立案に資するとともに,国民の国語に関する興味・関心を喚起する。」ことを目的に毎年実施している調査だ!

調査対象は全国の16歳以上の男女3,474人!

有効回収率は59.6%、2,069人!

1億3千万人近くいる日本人のうちの2千人ちょっとの調査なので、「なんだかな〜っ!」って感も無きにしも非ずであるが、この調査結果についてもうすこしつぶやいていこう!

「彼の行為を見て失笑した。」の「失笑」とはとの問いに、「笑いも出ないくらいあきれる」と回答した人が60.4%、「こらえ切れず吹き出して笑う」と回答した人が27.7%!

こちらは後者、「こらえ切れず吹き出して笑う」が正解!

「うがった見方をする」とはとの問いに「疑って掛かるような見方をする」と回答した人が48.2%、「物事の本質を捉えた見方をする」と回答した人が26.4%!

こちらも後者、「物事の本質を捉えた見方をする」が正解!

皆さん、正解してますか??

続いて、「快く承諾すること」はどちらかと「一つ返事」「二つ返事」と問われ、「一つ返事」と回答した人が46.4%、「二つ返事」と回答した人が42.9%!

こちらも後者、「二つ返事」が正解!

ここからは問題ではないが、普段の言い方についての調査結果!

「あの人は私より1歳上だ」ということを、「あの人は私より1コ上だ」と言う人の割合が56.9%!

「腹が立つ」ということを「むかつく」と言う人の割合が51.7%!

結構な人が使っている!

私も腹が立つことが多いせいか「むかつく」はよく使う!

「ゆっくり,のんびりする」ということを「まったりする」と言う人の割合が29.0%!

「しっかり,たくさん食べよう」ということを「がっつり食べよう」と言う人の割合が21.8%

「とてもきれいだ」ということを「チョーきれいだ」と言う人の割合が26.2%!

この辺は結構よく聞くフレーズだと思っていたが、意外と使っている人は少ない!

気配りなどを表す言葉のうち,使うことがあると思う言い方はどれかとの問いには

・(乾杯を指名されたとき)
「それでは,僭越ではございますが御指名によりまして」30.6%!

・(料理を食べてもらった後で)
「お粗末でございました」27.3%!

・(歌や演奏を披露した後で)
「お粗末でございました」13.1%!

この辺は、おじさんとしては結構使いますよ!

先日も若い方々との深夜カラオケで「お粗末でございました」を連発したような…

さて、調査は多岐に渡っている!

「普段、自分自身の言葉の使い方について、どの程度気を使っているかを尋ねた。」

「非常に気を使っている」と「ある程度気を使っている」を選んだ人を合わせた「気を使っている(計)」は77.9%!

「余り気を使っていない」と「全く気を使っていない」を合わせた「気を使っていない(計)」は21.9%であった!

過去の調査結果(平成16年度調査)と比較すると、「気を使っている(計)」は7ポイント増加し、「気を使っていない(計)」は、7ポイント減少している!

意外と皆、自分自身の言葉の使い方に気を使っているんだな!

意外だ!!

「普段、ほかの人の言葉遣いなどが気になるか、それとも、気にならないか」との問には、

「非常に気になる」と「ある程度気になる」を選んだ人を合わせた「気になる(計)」は75.7%!

「余り気にならない」と「全く気にならない」を合わせた「気にならない(計)」は24.2%であった!

過去の調査結果(平成19年度調査)と比較すると、「気になる(計)」は5ポイント増加し、「気にならない(計)」は、5ポイント減少している。

「日頃,言葉遣いで心掛けていることはどんなことか」との問いには、(複数回答可)

「相手や場面に応じて敬語を使う」73.5%

「自分が言われて嫌なことは言わない」69.8%の割合が,他に比べて高くなっている!

「敬語を使うのはどんなときか」との問いには、(複数回答可)

「年上の人と話すとき」83.3%

「目上の人と話すとき」81.9%が8割を超え、続いて、

「知らない人(同年輩又は年齢が上と思われる人)と話すとき」79.3%

「尊敬する人と話しているとき」64.7%の順となった!

過去の調査結果(平成17年度調査)と比較すると、「知らない人(同年輩又は年齢が上と思われる人)と話すとき」が12ポイント、「目上の人と話すとき」が6ポイント、「知らない人(明らかに年齢が下と思われる人)と話すとき」が4ポイント、それぞれ増加している!

一方,「有利に話を進めたいとき」が11ポイント、また、「相手のことを立てたいとき」と「意識的に改まった感じを出したいとき」が7ポイント、それぞれ減少している!

この調査結果を見る限り、敬語の使い方については一般的だと思うが、私の周りには、言葉の使い方も敬語の使い方も全く分かってない人間も少なからずいる!

自分の常識は世間の非常識ということもある!

もっと勉強して、普通の日本語が使えるようになってもらいたいものだ!

さて、去年の同調査にこんな問いがあった!

「公用文や横書きの教科書に用いる句読点について、どのようにするのが良いと考えるか」

この問いに関する回答は、

「縦書きと同様に、「。」(マル)と「、」(テン)を用いるのが望ましい」31.9%

「これまでどおり、「。」(マル)と「,」(カンマ)を用いるのが望ましい」30.0%「どれを使ってもよいが、一つの文書の中では,同じ句読点を用いるのが望ましい」14.7%

「特に定める必要はなく、自由に用いればよい」11.7%

「英語などと同様に、「.」(ピリオド)と「,」(カンマ)を用いるのが望ましい」1.3%であった。

私も公文書を扱う身!

この回答は気になった!

当団体はずいぶん前から、「。」(マル)と「,」(カンマ)を使うよう指導されている!

「公用文作成の要領」(昭和27年内閣官房長官依命通知)では、公用文は左横書きとし、その際には「。」(マル)と「,」(カンマ(コンマ))を用いることとされていんだよ!

結構、国や他団体からの文書では「。」(マル)と「、」(テン)を使用した文書も散見されるが…

さて、最後に読売新聞夕刊のコラムから

〈一に国語、二に国語、三、四がなくて五に算数、あとは十以下〉――小学校における教科間の重要度についての名言、卓見だ。「祖国とは国語」(藤原正彦著)にある。数学者にして名うてのエッセイストが言うことだ。間違いない。大いに同感する


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